
目次
Q.大人になってからの矯正は難しいのでしょうか?
A.矯正はいつでも始められます。選択肢と審美以外の効果をご紹介します。
大人の歯科矯正とその種類:選択肢と適切な治療法の選び方
近年、芸能人やインフルエンサーなどの影響を受けて、大人になってから歯科矯正を始める方が増えています。
歯列矯正というと、昔は子どもが行うものというイメージが強かったですが、現在では大人の矯正治療も一般的になり、年齢に関係なく歯並びを整えることができるようになっています。
成人矯正を行う方々は、見た目を良くすることはもちろん、口腔内の健康を保つために矯正を選ぶ場合が増えています。
矯正治療には多くの種類があり、それぞれに特徴や利点・欠点があります。自
分に合った治療方法を選ぶためには、治療の目的や自分のライフスタイルに合った方法を理解し、最適な治療法を選ぶことが大切です。
ここでは、一般的に行われている大人向けの矯正治療法とその特徴について詳しく解説します。
1. 矯正治療を大人が始める理由
大人になってから矯正治療を始める理由はさまざまです。
見た目を改善したい、口元を美しくしたい、または健康的な噛み合わせを取り戻したいという気持ちが根底にある方が多いです。
特に、歯並びが悪いことにより、発音や噛む力、または歯周病やむし歯などのリスクが高まることを気にする方も多いでしょう。
また、成人になると、子どものころに矯正を考えたことがあるものの時間的・金銭的な理由で見送ってしまった方や、結婚や仕事、健康などさまざまなライフイベントをきっかけに矯正治療を再度考えることがよくあります。
現在では、歯科矯正の方法が多様化し、大人でも手軽に治療を受けることができる環境が整っています。
2. 矯正治療法の種類
矯正治療にはさまざまな種類があり、それぞれにメリットとデメリットが存在します。
自分のライフスタイルや希望に合わせて選ぶことが重要です。こ
こでは、代表的な矯正治療法について紹介します。
(1) ワイヤー矯正(従来型ブラケット矯正)
最も一般的でよく知られている矯正法が「ワイヤー矯正」、いわゆる「ハリガネ矯正」です。
この方法は、歯に小さなブラケット(ボタン状の装置)を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かします。
ワイヤーの引っ張りによって歯を徐々に理想的な位置に移動させていきます。
メリット:
・効果的に歯並びを整えられる
・比較的短期間で歯を動かすことができる
・治療の進行状況がわかりやすい
デメリット:
・見た目が目立ちやすい(特に金属のブラケットの場合)
・歯に固定するため、清掃が難しく、むし歯のリスクが高くなる
・慣れるまで装置が不快であることがある
最近では、金属ではなく、白色のワイヤーや透明なブラケットを使用することもでき、目立ちにくいタイプも登場しています。
これにより、見た目を気にする方にも対応可能になっています。
(2) アンカースクリュー(インプラント矯正)
「アンカースクリュー」とは、歯科用の小さなネジを歯ぐきの骨に設置し、そこを固定源として歯を動かす部分的な矯正治療法です。
この方法は、従来の矯正治療に比べて短期間で効率的な治療が行えます。
メリット:
・治療期間が短縮できる
・効果的に歯を動かすことができる
・特に部分的な矯正に適している
デメリット:
・取り外しできないネジを使うため、最初は少し不安に感じることがある
・設置場所に痛みや違和感が出る場合がある
アンカースクリューは、部分的な矯正を希望する方や、短期間で効果を実感したい方に向いています。
特に、「ちょっとした部分を直したい」というニーズに応える治療法です。
(3) リンガルブラケット(舌側矯正)
「リンガルブラケット」または「舌側矯正」は、歯の裏側に矯正装置を取り付ける方法です。
この方法の最大の特徴は、装置が見えないため、周囲の人に矯正していることがほとんど分からない点です。
メリット:
・周囲に矯正していることがほとんど気づかれない
・見た目が気になる方に最適
デメリット:
・装置が舌に当たるため、初期には違和感や痛みを感じることがある
・装置が外れやすいことがある
・歯の動きに制限があるため、すべての症例に適応できるわけではない
舌側矯正は、見た目を気にせず治療を進めたい方におすすめですが、治療の難易度が高いため、専門的な技術を持つ歯科医師による治療が必要です。
(4) マウスピース矯正
「マウスピース矯正」は、透明なマウスピースを装着して歯を動かす方法です。
透明なため、装置をつけていてもほとんど目立たないという特徴があります。
また、取り外しができるため、食事や歯磨き時に装置を外すことができ、清潔を保つことができます。
メリット:
・目立たず、周囲に気づかれにくい
・取り外し可能で、食事や歯磨きが楽
・痛みが少なく、快適な装着感
デメリット:
・適応症例に限りがあり、特に複雑な症例には向かない
・取り外すことができるため、患者自身の自己管理が重要
・定期的に新しいマウスピースに交換する必要があり、治療の進行が遅れることもある
近年では、マウスピース矯正の適応範囲も広がり、より多くの患者さんに対応できるようになっています。
3. 矯正歯科医の選び方
矯正治療を受ける場合、治療法を選ぶだけでなく、どの歯科医に相談するかも非常に重要です。
矯正歯科医によって得意な治療方法や、治療のアプローチが異なるため、自分の希望やニーズに合った歯科医を選ぶことが必要です。
4. まとめ
成人の矯正治療は、見た目を改善するだけでなく、口腔の健康を守るためにも非常に重要です。
矯正治療にはさまざまな方法があり、自分のライフスタイルや治療の目的に合わせた治療法を選ぶことが大切です。
また、矯正治療は専門性の高い分野であるため、信頼できる矯正歯科医を選ぶことが成功への鍵となります。
自分に合った治療法を見つけ、健康で美しい歯並びを手に入れましょう。
当院ではインビザラインによるマウスピース矯正治療を行っております。
カウンセリングも行っておりますので、歯並びが気になるという方はぜひご相談ください。
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