子どもが「お口ポカーン」となっているけど大丈夫?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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子どもが「お口ポカーン」となっているけど大丈夫?

子どもが「お口ポカーン」となっているけど大丈夫?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

Q.子どもが「お口ポカーン」となっているけど大丈夫?

A.口呼吸になるとからだにいろいろな悪影響があります。

 

はじめに

お子さんを見ていると、無意識にお口がポカーンと開いていることに気づいたことはありませんか? 

これは多くの家庭で見られる光景ですが、実はこの現象は「口唇閉鎖不全(こうしんへいさふぜん)」と呼ばれ、口呼吸をしている証拠です。

お口ポカンは、ただの習慣として放置されがちですが、健康に多くの影響を及ぼすことがわかっています。

近年の全国調査によると、約3割の小児が口を開けて呼吸をしていることが確認されています。

適切に対応しないと、さまざまな身体的、精神的な問題を引き起こす可能性があるのです。

この記事では、口唇閉鎖不全が引き起こす問題やその影響を詳しく解説し、改善方法についても考察します。

1. 口唇閉鎖不全とは?

口唇閉鎖不全とは、口を閉じる力が不足している状態で、常に口が開いていることを指します。

通常、私たちは鼻呼吸が基本であり、口呼吸は異常な状態として認識されています。

口唇閉鎖不全は、子どもに特に見られる症状で、無意識のうちに口を開けて呼吸をしてしまうことがあります。

口呼吸のメカニズム

口呼吸は、鼻が詰まっているときや何らかの障害がある場合に一時的に発生することがあります。

しかし、習慣化してしまうと、鼻が通っていても口を開けたまま呼吸をし続けてしまいます。

この状態が続くことで、健康にさまざまな影響を与えます。

2. 口呼吸が及ぼす影響

口呼吸がもたらす影響は、身体のさまざまな部分に及びます。主な問題は以下の通りです。

2.1 免疫力の低下と感染症のリスク

鼻は、空気中のホコリやウイルス、細菌をフィルタリングする役割を担っていますが、口で呼吸をすることにより、この機能が失われてしまいます。

その結果、ウイルスや細菌が体内に入りやすくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。

また、口呼吸を続けると、口の中が乾燥し、唾液の分泌量が減少します。唾

液は口腔内の清潔を保つために重要な役割を果たしているため、その量が減ることでむし歯や歯肉炎を引き起こしやすくなります。

2.2 顔の形成への影響

口呼吸が続くことで、顔の発育にも影響を与えることがわかっています。

特に子どもの場合、顔の骨や筋肉が発達する過程で、口呼吸が習慣化すると以下のような特徴が現れることがあります。

 ・唇が前に突き出て、上唇が薄くなる。

 ・顎が後ろに下がる。

 ・鼻が低く見える。

これらの特徴が続くと、顔のバランスが崩れ、見た目にも影響を与えるだけでなく、歯並びにも悪影響を及ぼすことがあります。

特に、下顎が後ろに引っ込むことで、歯並びが悪くなるリスクが高まります。

これにより、将来的に矯正治療が必要になる可能性も出てきます。

2.3 アレルギーや睡眠時無呼吸症候群との関係

口呼吸がアレルギー疾患の原因となることが指摘されています。

口を開けて呼吸をしていると、アレルゲン(花粉やホコリなど)が直接体内に入るため、アレルギー反応を引き起こしやすくなると言われています。

また、口呼吸は睡眠時無呼吸症候群を引き起こす原因にもなるとされています。

口呼吸をすると、気道が狭くなり、寝ている間に息が止まることが多くなるため、睡眠の質が低下します。

2.4 歯並びへの影響

口呼吸が原因で歯並びが悪くなる理由は、唇を閉じていないことにより、舌の位置が適切でなくなるためです。

舌が歯に押し付けることがなくなると、歯の位置がずれやすくなります。

これが長期間続くと、歯並びに悪影響を与え、将来的に矯正治療を必要とすることがあります。

3. 口呼吸を改善するための方法

口呼吸を改善するためには、いくつかの方法があります。

子どもが口呼吸を習慣化しないようにするために、早期の対応が重要です。

3.1 環境の改善

まずは、口呼吸が起こりにくい環境を作ることが重要です。

部屋の湿度を調整し、空気の乾燥を防ぐことで、口の乾燥を防ぐことができます。

また、アレルギーの原因となるホコリや花粉を減らすために、空気清浄機を使用したり、定期的に掃除を行ったりすることが大切です。

3.2 鼻呼吸を促すトレーニング

子どもが意識的に鼻で呼吸をするように促すことが有効です。

鼻呼吸を習慣づけるためのトレーニングを行うことで、徐々に口呼吸を減らすことができます。

例えば、口を閉じたままで鼻呼吸をし続ける練習をすることが有効です。

3.3 装置を使った改善方法

口呼吸を改善するために、医師の指導のもとで使用することができる装置も存在します。

たとえば、口に付けることで自然と口を閉じさせる装置や、呼吸のトレーニングをサポートする道具などがあります。

これらの装置は、専門家の指導のもとで使用することが推奨されます。

3.4 意識的な習慣の改善

親が子どもに対して、口呼吸をしないように注意を促すことが重要です。

日常生活の中で、無意識に口を開けているときには、「口を閉じて鼻で呼吸しようね」と声をかけることが効果的です。

また、寝る前に「お口を閉じて寝ようね」と言って、寝る体制に入るときに意識させることも有効です。

4. まとめ

口唇閉鎖不全や口呼吸は、見逃されがちな症状ですが、放置することで健康に大きな影響を与える可能性があります。

免疫力の低下や歯並びの悪化、さらにはアレルギーや睡眠時無呼吸症候群のリスクを引き起こす可能性があるため、早期の対応が重要です。

もしお子さんが口を開けて呼吸していることに気づいた場合は、まずはかかりつけの医師に相談しましょう。

専門家のアドバイスを受け、適切な方法で改善に取り組むことが、健康な成長をサポートするための第一歩です。

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