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高血圧
<連携> 歯科⇔循環器内科
高血圧は、現代社会で非常に多くの人々が抱える健康問題です。
特に、年齢を重ねるごとにそのリスクは高まりますが、適切な治療と生活習慣の改善で管理可能な疾患です。
しかし、血圧のコントロールが不十分な場合、歯科治療においていくつかの注意点があります。
この記事では、高血圧が歯科治療に与える影響と、治療時の注意点、さらには適切な対策について詳しく解説します。
高血圧とは?
高血圧は、血圧が基準値より高い状態が続く疾患です。
血圧は「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つで表され、一般的に正常な血圧は収縮期血圧が120mmHg以下、拡張期血圧が80mmHg以下とされています。
これを超えると高血圧と診断され、長期間にわたって血圧が高い状態が続くと、心臓や脳、腎臓に負担がかかり、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの深刻な疾患に繋がる可能性があります。
高血圧の治療方法
高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物治療が基本です。
多くの方が内科で処方された降圧薬を服用し、血圧をコントロールしている状態です。
降圧薬にはさまざまな種類があり、患者さんの状態や症状に応じて選ばれます。
また、塩分制限や運動、ストレス管理など、生活習慣の改善も非常に重要です。
しかし、残念ながら、薬を飲んでいても血圧がうまくコントロールできない方も少なくありません。
これを「コントロール不良の高血圧」と呼びます。
高血圧のコントロールが不十分だと、血圧が急激に上昇することがあり、歯科治療の際に問題が発生する可能性があります。
コントロール不良の高血圧と歯科治療
高血圧が十分にコントロールされていない場合、歯科治療中にいくつかのリスクが伴います。
歯科治療時におけるリスクを理解し、予防策を講じることは非常に重要です。
特に、麻酔を使用する治療や外科的な処置を行う場合、血圧の変動が治療に大きな影響を与える可能性があります。
治療中の血圧上昇のリスク
歯科治療中、特に緊張や痛みを感じると、血圧が一時的に上昇することがあります。
例えば、麻酔をかける際や、抜歯などの外科的処置を行うときには、患者さんが感じる不安や痛みが血圧を上げる原因となることがあります。
特に、コントロール不良の高血圧の方では、この血圧上昇が危険な状態になることもあります。
血圧が異常に高くなると、治療を続行できなくなる可能性があり、治療を一時的に中止しなければならないこともあります。
抜歯やインプラント治療など、外科的な処置が必要な場合には、血圧が高すぎるとリスクが大きくなり、治療の安全性が確保できなくなることがあります。
抜歯やインプラント治療のリスク
高血圧がコントロール不良である場合、抜歯やインプラント治療におけるリスクが高まります。
これらの治療は外科的な手技を伴うため、出血や傷の治癒に関わるリスクがあります。
特に血圧が高いと、出血が止まりにくくなったり、傷の治癒が遅れたりする可能性があります。
また、高血圧が原因で動脈硬化が進んでいる場合、血管が破裂したり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす危険性が高まります。
そのため、歯科治療を受ける前に、高血圧のコントロールが十分であることを確認することが重要です。
降圧薬の副作用:歯肉の増殖
高血圧の治療に使用される薬の中には、カルシウム拮抗薬という種類があります。
カルシウム拮抗薬は血圧を下げる効果がありますが、副作用として歯肉の増殖(歯肉肥大)を引き起こすことがあります。
歯肉が増殖すると、歯周病のコントロールが難しくなり、歯周病が悪化することがあります。
歯肉肥大が進行すると、歯が不安定になったり、歯肉の間に細菌がたまりやすくなり、炎症が引き起こされることがあります。
このため、カルシウム拮抗薬を服用している方は、歯周病の治療を進めるために、内科の医師に薬の変更をお願いすることもあります。
高血圧がある場合の歯科治療のポイント
高血圧を管理しながら安全に歯科治療を進めるためには、患者さん自身の協力と、歯科医師の適切な対応が求められます。
以下のポイントを守ることで、治療のリスクを最小限に抑えることができます。
1. 血圧の確認と治療前の相談
高血圧の治療を受けている方は、必ず歯科医師にその旨を伝えましょう。
歯科治療前に血圧を測定し、血圧がコントロールされているか確認します。
コントロール不良の場合、治療の延期や変更を提案することがあります。
2. リラックスした状態で治療を受ける
治療中に血圧が上昇することを避けるため、リラックスした状態で治療を受けることが大切です。
緊張や不安が血圧を上げる原因となるため、歯科医院では、治療前にリラックスできる環境を整えたり、痛みを最小限に抑えるための工夫を行います。
3. 定期的な血圧の管理
治療中に血圧が高くなることを防ぐために、定期的に血圧を測定します。
治療中に血圧が急上昇するような場合は、治療を一時中断し、適切な処置を行うことがあります。
4. 服薬の確認と調整
治療に使用される薬物が血圧や歯肉に与える影響を最小限に抑えるため、降圧薬の種類や服用状況についても相談しましょう。
必要に応じて、内科の医師と連携し、薬の変更や調整を行います。
まとめ
高血圧は一般的な疾患ですが、その治療が十分に行われていない場合、歯科治療には注意が必要です。
特に血圧がコントロール不良の状態では、治療中に血圧が急上昇することがあり、抜歯やインプラント治療のような外科的処置を行う際にはリスクが伴います。
歯科治療を受ける前に、血圧を十分に管理し、歯科医師にその情報を伝えることが重要です。
また、降圧薬の副作用や歯肉の増殖にも注意が必要で、必要に応じて薬の調整を行うことが治療の成功に繋がります。
高血圧に不安がある場合は、歯科治療を受ける前に必ず相談し、安心して治療を進めることが大切です。
豊中・少路の歯科医院 エンパシーデンタルクリニック
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