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「寝る前に少しだけお菓子を食べるのが日課になっていて…」
「夜にお腹がすいたと泣いてしまうので、つい何か食べさせてしまう…」
そんなふうに悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。
特に小さなお子さんは、就寝前の「おやつタイム」を楽しみにしていることも少なくありません。
でも、寝る前のおやつには虫歯のリスクがたくさん潜んでいることをご存じでしょうか?
この記事では、「寝る前のおやつは虫歯にどれだけ影響するのか?」「虫歯を防ぐために、どんな生活習慣を意識すべきか?」をわかりやすく解説していきます。
寝る前のおやつが虫歯を招く理由
私たちの口の中には、常に多くの細菌が存在しています。
その中には「ミュータンス菌」など、糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かして虫歯を引き起こす細菌も含まれています。
では、なぜ“寝る前”が特に危ないのでしょうか?
【1】唾液の分泌量が減るから
唾液には、歯を守る「自浄作用」や「再石灰化」の働きがあります。
しかし、寝ている間はこの唾液の分泌量が大きく減ってしまいます。
つまり、夜は虫歯菌にとって“活動しやすい時間帯”なのです。
寝る前に糖分をとると、そのまま酸が長時間口の中にとどまり、虫歯のリスクが一気に高まります。
【2】歯みがきを後回しにしがち
「寝る前にちょっとだけ食べたから、もう一度磨くのは面倒…」
「歯みがきした後にぐずったので、結局またミルクやお菓子を…」
こうした習慣が続くと、“歯みがきの意味がなくなってしまう”ことも。
せっかくていねいに仕上げ磨きをしても、その後に糖分をとれば、虫歯リスクは高くなります。
【3】「ちょっとだけ」が毎日の習慣になる
「寝る前の1本だけのミルク」「1枚だけのクッキー」など、少量でもそれが毎晩続けば、口腔環境は悪化していきます。
糖分摂取が“毎日・夜間・長時間”という条件でそろえば、虫歯はできやすくなります。
◆ 特に注意が必要な“夜のおやつ・飲み物”
🍭 ジュース・スポーツドリンク
一見健康的に見える飲み物にも、意外と多くの砂糖が含まれています。夜間に飲む習慣があると、虫歯リスクが非常に高くなります。
🍼 哺乳瓶での寝かしつけミルク
哺乳瓶にミルクやジュースを入れて眠るまで吸わせる習慣は、「哺乳瓶う蝕(うしょく)」と呼ばれる重度の虫歯を引き起こすことがあります。
🍪 クッキー・ビスケット・パン類
やわらかくて食べやすいものは、歯の表面にくっつきやすく、長時間残留しやすい傾向があります。
虫歯になりにくい夜の過ごし方
「何も食べさせない」ことが理想ですが、現実はそう簡単にはいきません。
特に、成長期のお子さんは夜にお腹がすいてしまうこともありますよね。
そこで、“虫歯リスクを減らしながら満足感も得られる”夜の過ごし方をご紹介します。
✅ 寝る2時間前までに食事やおやつを終える
寝る直前ではなく、少し早めに「夜のおやつタイム」を設定しましょう。食後のタイミングに合わせておやつを食べると、口の中が酸性に傾く時間を短縮できます。
✅ 食後・おやつ後は必ず歯みがき
おやつのあとにもう一度歯を磨く習慣をつけましょう。磨いたあとは何も口に入れない、というルールも効果的です。
✅ おやつの内容を見直す
どうしても食べさせたい時は、「虫歯になりにくいおやつ」を選びましょう。
◎おすすめの夜のおやつ例
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無糖ヨーグルト(キシリトール入りならさらに◎)
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チーズ(虫歯予防に効果があるカルシウムが豊富)
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ナッツ類(ただし年齢によっては誤嚥に注意)
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おにぎり(砂糖を含まない、満腹感も得やすい)
おすすめ!虫歯を防ぐ生活習慣7つ
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おやつは1日2回まで、時間を決めて
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就寝前は水またはお茶にする(甘味飲料はNG)
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寝る前の歯みがきは必ず保護者が仕上げ磨き
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甘いものを与えるときは食事の直後に
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“ダラダラ食べ”を避け、メリハリをつける
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1日1回はフッ素入り歯みがき剤を使う
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定期的に歯科医院でプロのチェックと指導を受ける
「寝る前おやつ卒業」成功のヒント
お子さんにとっても、いきなり「禁止!」と言われるとストレスです。習慣を変えるときは段階的に進めていきましょう。
ステップ1:まずは内容を変える
クッキー→おにぎり、ジュース→水や麦茶など、糖分の少ないものへ置き換えます。
ステップ2:量を減らす
「全部禁止」ではなく、「半分にしようね」など、子どもと話し合いながら進めます。
ステップ3:「磨いたら何も食べないルール」を明確に
歯みがきが“1日の終わりの儀式”になるように伝えます。歯みがき後にごほうびシールなどで習慣化を助けるのも◎。
歯科医院でできる“虫歯になりにくい生活”のサポート
当院では、以下のようなサポートを通じて、ご家庭での虫歯予防を全力で応援しています。
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食生活・おやつのアドバイス
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フッ素塗布やシーラント処置による予防ケア
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歯の染め出しによる磨き残しチェック
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お子さまの年齢や性格に合わせた歯みがき指導
「どうしても寝る前に食べたがる」「何を食べさせたらよいかわからない」などのお悩みも、お気軽にご相談ください。
まとめ:寝る前のおやつは「量・タイミング・内容」がカギ!
虫歯予防は、毎日の小さな習慣の積み重ねから。
寝る前のおやつを完全に禁止するのが難しくても、「食べる内容を見直す」「食後は必ず歯みがきをする」「夜のダラダラ食べをやめる」など、できるところから少しずつ変えていきましょう。
そして、ご家庭だけで抱え込まず、ぜひ歯科医院で専門家のサポートを受けてください。
保護者と歯科医院が一緒に考えることで、お子さまの歯はもっと守ることができます。




