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インプラントって一生モノ?その疑問にお答えします!
今日は患者さんからよくいただく質問にお答えしたいと思います。
「インプラントって高いし、手術もしたんだから、一生使えるんですよね?」
実はこの質問、とても多くの方から聞かれます。
正直にお伝えすると……
残念ながら、インプラントが一生持つとは限りません。
インプラントは「人工物」である以上、経年劣化やトラブルによって、いつかは再治療が必要になることもあるんです。
インプラントの構造ってどうなってるの?
インプラントは主に3つのパーツからできています。
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フィクスチャー(人工歯根):骨に埋め込む部分
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アバットメント:土台となる連結部分
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上部構造(人工の歯)
この中でも、「フィクスチャー」が一番重要で、やり直すのが大変なパーツ。
もし折れたり、外れてしまった場合は、骨の状態によっては再手術が必要になることもあります。
もちろん、時間も費用もかかるので、なるべく避けたいですよね。
フィクスチャーがダメになる原因とは?
大きな原因のひとつは、インプラントに強い力がかかり続けることです。
例えば…
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歯ぎしり・くいしばり
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噛み合わせの不具合
などが当てはまります。
実は「安全装置」があるって知ってました?
インプラントには、強すぎる力を逃がすために「中のネジ(スクリュー)」があえて緩むように設計されています。
もしフィクスチャーが壊れる前にネジが緩んで「インプラントがぐらぐらする」という現象があれば、それはトラブルのサイン!
この状態を繰り返すと、ネジ自体が摩耗してくることもあり、定期的な交換が必要になる場合もあります。
トラブルを防ぐためにできること
大切なのは、インプラントに過剰な力をかけないこと。
そのためには、
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噛み合わせの調整
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歯ぎしり・食いしばりを防ぐマウスピースの使用
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定期的な歯科でのチェック
などの予防対策がとても大切です。
インプラントを長持ちさせるために
せっかく高額な治療を受けていただいたインプラント。
できるだけ長く使っていただくためにも、日頃のケアや定期的なメンテナンスが欠かせません。
何か違和感を感じたときは、早めにご相談くださいね。