Q.フッ化物が良いと聞きますが、何が良いのですか?
A.歯の強化には欠かせません。むし歯になりにくい歯を目指せます。
フッ化物が唾液中にあると再石灰化を促進してくれます。
さらに歯の結晶を長い時間かけて少しずつ硬く大きく変えてくれます。
継続的にフッ化物をとり入れる習慣を身につけることは歯の寿命100歳に近づく鉄則のひとつです。
歯磨き剤以外にもフッ化物を効果的にとり入れる方法があります。
それが専用のフッ化物を使った洗口法(うがい)です。
歯磨き剤と違うのは口に含んだ後、水ですすがないため、長時間口の中にフッ化物がとどまり、その効果がより期待できる点です。
ただし、フッ化物の効果はすぐに出るものではありません。
使い続けることで、数年かけて歯を強くしていくことができます。
ある学校では、1週間に1回、子どもたちにフッ化物洗口を実施しています。
最初の永久歯が生え始める6歳頃から、生え変わりが終わる12~13歳頃にフッ化物を使うことは、その後のお口の健康にとってとても有効です。
なぜなら、生えたての永久歯は2~3年の間、歯の質が弱くむし歯になりやすい状態だからです。
それを補うのがフッ化物洗口です。
小さなお子さんがいらっしゃる読者の方は、ぜひ参考にしてください。
もちろん大人のむし歯予防にも効果があります。
加齢とともに露出した象牙質は、エナメル質に比べて柔らかくむし歯になりやすいです。
柔らかい歯の根元をむし歯から守る効果以外にも、詰め物のある歯の再発防止にも効果が期待できます。
当院では“バトラーF 洗口液”を販売しております。
1日に1回、少量口に含み、30秒〜1分ぶくぶくとうがいをして吐き出します。
その後、口はすすがない、30分くらい飲食を控えてください。
食後でも構いませんが、夜寝る前にしていただくのがより効果的です。
ご質問などございましたら、お声がけくださいませ。