
目次
Q.口がとても乾きます。何かの病気でしょうか?
A.乾燥の原因は年齢、生活習慣、病気の可能性など、さまざまです。
ドライマウス(口腔乾燥症)とその予防法
ドライマウス(口腔乾燥症)は、唾液の分泌が不足することでお口の中が乾燥してしまう状態です。
普段はあまり気にすることなく過ごしているかもしれませんが、ドライマウスは放置するとさまざまな問題を引き起こすことがあります。今
回はその原因と予防方法、さらに自宅でできるケア方法についてご紹介します。
1. ドライマウスとは?
唾液は、1日に1~1.5リットルほど分泌され、食事の際に食べ物を口の中で滑らかにする役割を担っています。
また、口の中を潤し、細菌の抑制や歯の健康を保つ大切な役割も果たしています。
しかし、年齢を重ねると唾液の分泌量が減少し、特に70代ではそれまでの半分以下になると言われています。
ドライマウスの原因
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加齢
年齢を重ねることで唾液の分泌が減少するため、ドライマウスのリスクが高まります。 -
ストレスや自律神経の乱れ
ストレスや自律神経の不調は唾液の分泌に影響を与えることがあります。特に、更年期障害も影響を及ぼします。 -
唾液腺の疾患
唾液腺に問題があると、唾液が十分に分泌されなくなります。 -
糖尿病や肝疾患
これらの疾患もドライマウスの原因となることがあります。 -
薬の副作用
特に薬の副作用で唾液の分泌が減少することがあり、長期的に服用している薬の影響を受ける場合もあります。 -
女性ホルモンの低下(閉経後)
閉経に伴うホルモンバランスの変化が、唾液の分泌を減少させる原因となることがあります。
日常的な習慣が与える影響
ドライマウスは、生活習慣にも大きく影響されます。
以下のチェックポイントを参考にして、自身の習慣を見直してみましょう。
2. ドライマウスを引き起こす習慣とは?
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コーヒーや紅茶、お茶をたくさん飲む
カフェインには利尿作用があり、たくさん飲むと脱水状態になりやすく、お口が乾燥します。 -
水分をあまり摂らない
水分不足は唾液の分泌量を減少させるため、こまめに水を飲むことが重要です。 -
口呼吸をしてしまう
口呼吸をすると、唾液が乾きやすく、歯や歯ぐきの健康に悪影響を与えることがあります。また、歯が乾燥すると汚れが付きやすく、黄ばみの原因にもなります。 -
早食い・噛まずに飲み込む
食事を急いで食べることで、口の筋肉の運動不足が生じ、唾液の分泌量が減少します。 -
お酒をよく飲む
アルコールにも利尿作用があり、脱水症状を引き起こすため、唾液の分泌に影響を与えることがあります。 -
タバコを吸う
喫煙もニコチンの影響で唾液の分泌量が減少し、乾燥状態を招きます。 -
数種類の薬を服用している
薬の中には唾液腺に影響を与えるものがあり、その副作用としてドライマウスを引き起こすことがあります。
3. ドライマウスを防ぐためのセルフケア
ドライマウスを予防するためには、生活習慣を見直すことが非常に大切です。
以下に、自宅でできる簡単なケア方法を紹介します。
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こまめな水分補給
喉が渇く前に水を飲むよう心がけましょう。特にカフェインやアルコールを摂取した後は、水分をしっかり補給することが大切です。 -
唾液腺マッサージ
唾液腺を刺激して唾液の分泌を促進するために、食事の前に唾液腺マッサージを試してみましょう。耳下腺、顎下腺、舌下腺をそれぞれ10回ずつ優しくマッサージすることで、唾液の分泌を活発にすることができます。
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ガムを噛む
ノンシュガーのガムを噛むことで、唾液の分泌を促すことができます。食後のガムが特に効果的です。 -
規則正しい食生活
よく噛むことを意識して食べることで、唾液の分泌が促進されます。また、早食いを避け、ゆっくりと食事を楽しむことも大切です。
4. まとめ
ドライマウス(口腔乾燥症)は、年齢や生活習慣、病気や薬の影響などさまざまな要因によって引き起こされます。
唾液の分泌が低下することで、口腔内の健康に悪影響を及ぼす可能性がありますので、日頃からのケアが非常に重要です。
まずは、生活習慣を見直し、こまめな水分補給や唾液腺マッサージを実践してみましょう。
歯の寿命100歳を目指すためには、お口の中の健康をしっかり守り、ドライマウスを予防することが大切です。
今日からできることを始めて、健康な歯とお口を保ちましょう。
豊中・少路の歯科医院 エンパシーデンタルクリニック
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