大きく口を開けると「カクカク音がする」「耳のあたりが痛い」…それ、顎関節症かもしれません|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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大きく口を開けると「カクカク音がする」「耳のあたりが痛い」…それ、顎関節症かもしれません

大きく口を開けると「カクカク音がする」「耳のあたりが痛い」…それ、顎関節症かもしれません|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

ふとあくびをした時や、大きなハンバーガーをかぶりつこうとした瞬間、「あれ? 顎がカクカク鳴るな」「耳の横が痛い…」と感じたことはありませんか?

それは顎関節症(がくかんせつしょう)のサインかもしれません。

顎関節症は決して珍しいものではなく、人生で2人に1人が経験するとも言われるほど、多くの人が悩まされている症状です。

ですが、「放っておいてもそのうち治るだろう」と軽く考えてしまい、症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。

このブログでは、以下のような疑問に答えていきます。

  • 顎関節症ってどんな症状?

  • どんな人がなりやすいの?

  • 放っておいても大丈夫?

  • 自分でできる対策はある?

あなたや大切な人の健康を守るためにも、ぜひ最後まで読んでみてください。


顎関節症の主な症状とは?

顎関節症は、顎の関節やその周囲の筋肉に異常が起こることで、以下のような症状があらわれます。

  • 口を開けると「カクカク」「ジャリジャリ」と音がする

  • 耳の前(顎関節周辺)に痛みがある

  • 大きく口を開けにくい、または閉じにくい

  • 食事中に顎が疲れやすい、痛くなる

  • 頭痛や肩こり、首のこりなどを伴うことも

こうした症状が一時的で軽度であれば、すぐに治療が必要というわけではありません。

しかし、痛みがある・日常生活に支障があるといった場合には、早めに歯科や口腔外科を受診することをおすすめします。


顎関節症になりやすい人の特徴

顎関節症の原因は一つではなく、生活習慣・噛みグセ・ストレスなどが複合的に関与しています。

以下のチェックリストに、あなたはいくつ当てはまりますか?

□ 左右どちらか片側でばかり噛む(偏咀嚼)

例えば「右側の歯に虫歯があるから、いつも左で噛んでしまう」など。噛む筋肉や関節に偏った負荷がかかります。

□ 片側だけで頬杖をつくクセがある

頬杖をつくことで、下顎が左右どちらかに押し上げられ、関節に負担がかかります。

□ 重い物を片側で持つことが多い

特にバッグや子どもを抱っこする時など、無意識に片側に力が入ってしまうことで、姿勢が歪み、顎のバランスも崩れます。

□ 寝る向きがいつも同じ

片側の顎に常に圧力がかかっている状態になります。これも関節の変形や痛みに繋がることがあります。

□ 歯ぎしり・食いしばりのクセがある

夜間の歯ぎしり、日中の無意識な食いしばりは、顎関節に強いストレスを与えます。

近年では、スマホやPC作業中の集中による食いしばりも増えています。

これらの習慣は、顎に負担をかけ、少しずつ関節や筋肉を壊していく可能性があります。

複数当てはまる方は、すぐにでも見直しをおすすめします。


顎関節症が進行するとどうなる?

「カクカク音が鳴っていたけど、最近音がしなくなったから治ったかも」と思っていませんか?

実はこれは治ったのではなく、さらに悪化して関節の動きが制限されているサインかもしれません。

以下のような症状が出ている場合、顎関節症が進行している可能性があります。

  • 口が指2本分くらいしか開かない

  • 開けようとすると痛みが走る

  • 逆に、口が閉じられない、閉じづらい

  • 顎の動きが左右どちらかにずれている

  • 頭痛や肩こりが慢性的にある

このような状態になると、日常生活に大きな支障をきたします。

噛む、話す、あくびをするといった普通の動作が困難になるため、放置は禁物です。


顎関節症が与えるダメージとは?

歯ぎしりや食いしばりなどが続くと、ダメージは次の3つの場所に及びます:

① 歯へのダメージ

  • 歯が割れる、ひびが入る

  • 冷たいものがしみる(知覚過敏)

  • 詰め物が外れる

② 歯を支える骨へのダメージ

  • 歯がグラつく

  • 歯周病が悪化する

③ 顎関節へのダメージ

  • 顎の痛みや雑音

  • 口の開閉が困難になる

  • 関節の変形、脱臼のリスク

こうしたダメージは蓄積されるため、ある日突然激しい痛みや機能障害として現れることがあります。

特に歯ぎしり・食いしばりは、無意識に行われているため自覚がないことも多いのが厄介なところです。


自分でできるセルフケアと予防法

顎関節症の予防と軽減には、生活習慣の見直しが欠かせません。すぐに取り入れられるセルフケアを紹介します。

1. 頬杖をやめる

何気ない姿勢のクセが顎に大きな負担を与えます。机に座るときは、背筋を伸ばし、顎に手を添えるのを避けましょう。

2. 両側で噛むよう意識する

食事の際は片側だけでなく、左右バランスよく噛むことを意識しましょう。固いものは避け、柔らかいものをゆっくり噛むのも効果的です。

3. 寝る姿勢を見直す

横向きで寝る場合は、交互に寝返りを打つように心がけ、枕の高さを調整して首や顎に負担がかからないようにします。

4. リラックスとストレス解消

ストレスは無意識の食いしばりにつながります。深呼吸や軽いストレッチ、睡眠時間の確保など、心と体をリラックスさせましょう。

5. 歯科でナイトガード(マウスピース)を作る

歯ぎしりの強い人には、ナイトガードが有効です。寝ている間に顎や歯にかかる力を軽減できます。歯科で相談しましょう。


最後に:痛みがあるなら、我慢せずに専門医へ

顎関節症は、多くの人が経験するありふれた症状である反面、放っておくと日常生活の質(QOL)を大きく下げる可能性がある病気です。

「カクカク音がするだけだから大丈夫」と思わず、少しでも痛みや違和感がある場合は、早めに歯科や口腔外科に相談することが重要です。

また、生活習慣の見直しだけでも予防や改善は十分に可能です。「少し気になるかも…」という段階であれば、今日からできることを始めてみましょう。

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