
目次
Q.子どもの噛み合わせが乱れていると、どうなるの?
A.脳機能や顔面の発育に影響を及ぼします。
子どもの成長と噛み合わせの重要性
1. はじめに
子どもの成長にとって、噛み合わせの乱れは見過ごせない重要な問題です。
噛み合わせが悪いこと自体が単なる症状に過ぎず、その背後にはさまざまな身体的・精神的な問題が潜んでいる可能性があります。
今回は、噛み合わせの乱れが子どもの成長に与えるリスクと、その予防や対策について詳しく解説します。
2. 噛み合わせの乱れと発育の関係
小児期におけるお口周りの機能バランスが悪いと、脳機能や顔面の発育に悪影響を及ぼし、それが噛み合わせの乱れとして表れることがあります。
これは、単に歯並びが悪くなるだけでなく、以下のような広範な影響を及ぼします。
① 脳機能への影響
噛み合わせが悪いと、顎の正しい発達が妨げられ、脳への刺激が不足することがあります。
その結果、以下のような問題が生じる可能性があります。
・学業不良
・注意力の低下
・多動症状
・感情の不安定さ
・攻撃性や頑固さの増加
②顔面の発育への影響
お口周りの筋肉や舌の発達が不十分な場合、顎や顔の骨の成長にも影響が出ます。例えば、
・顎が小さくなることによる歯並びの乱れ
・顔の非対称な成長
・姿勢の悪化
などがあげられます。
3. 悪い習慣と噛み合わせの乱れ
噛み合わせの乱れの原因として、幼少期の生活習慣が大きく関与しています。
特に以下のような習慣があると、噛み合わせが悪化しやすくなります。
①指吸い・おしゃぶりの長期使用
指吸いやおしゃぶりを長期間続けると、前歯が前方に押し出されることで「開咬(かいこう)」と呼ばれる状態になりやすくなります。
開咬は、食事の際にうまく噛めないだけでなく、発音の問題や口呼吸の原因にもなります。
②口呼吸
口呼吸が習慣化すると、口腔内が乾燥し、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、上顎が狭くなり歯並びが悪くなります。
また、口を開けたままの状態が続くと、顔の筋肉の発達にも悪影響を及ぼします。
③舌の使い方の問題
舌の位置が正しくないと、歯に異常な力がかかり、歯並びが乱れやすくなります。
特に、舌を前に押し出す「舌突出癖(ぜつとっしゅつへき)」があると、前歯が開いてしまう原因となります。
④姿勢の悪さ
姿勢が悪いと、顎の位置がズレて噛み合わせに影響を与えます。
特に、長時間スマートフォンやタブレットを使用することによる猫背は、顎関節や噛み合わせの不調を引き起こす可能性があります。
4. 噛み合わせの乱れが引き起こす健康問題
噛み合わせの乱れは、単なる見た目の問題ではなく、全身の健康にも影響を及ぼします。
①呼吸機能への影響
噛み合わせが悪いと気道が狭くなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まる可能性があります。特に、口呼吸が習慣化すると、睡眠の質が低下し、成長ホルモンの分泌が妨げられます。
②消化機能への影響
噛み合わせが悪いと、食べ物を十分に噛むことができず、消化器官に負担がかかります。その結果、胃腸の不調や栄養吸収の低下につながります。
③精神的な影響
歯並びが悪いことがコンプレックスになり、自己肯定感の低下を招くことがあります。特に、思春期になると歯並びが原因で笑うことを避けるようになったり、対人関係に消極的になったりすることがあります。
5. 適切な矯正治療の重要性
噛み合わせの問題は、早期に適切な矯正治療を行うことで改善できます。
① 矯正治療の適切なタイミング
子どもの矯正治療には、乳歯列期(3~6歳)、混合歯列期(6~12歳)、永久歯列期(12歳以降)の3つの段階があります。それぞれの段階で適した治療方法があります。
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乳歯列期:指吸いや口呼吸の改善、舌の正しい使い方を指導する。
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混合歯列期:歯並びを整えるための装置を使用し、顎の成長をコントロールする。
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永久歯列期:本格的なワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う。
②予防的アプローチ
噛み合わせの問題を未然に防ぐためには、以下のような取り組みが重要です。
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正しい姿勢を保つ
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口を閉じて鼻呼吸を意識する
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硬いものをしっかり噛む習慣をつける
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舌の正しい使い方を身につける
6. まとめ
噛み合わせの乱れは、単なる歯並びの問題にとどまらず、子どもの成長や健康に多大な影響を及ぼします。
適切なタイミングでの矯正治療や生活習慣の見直しにより、健全な発育を促すことができます。保護者として、子どもの健康な成長を支えるために、早めの対策を講じることが大切です。
豊中・少路の歯科医院 エンパシーデンタルクリニック
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