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Q.定期健診をさぼったり、治療途中で行かなくなったりしたのですが、いまさら元の歯医者さんに気まずくて行きづらいです。 怒られないでしょうか?
A.怒るどころかお待ちしている歯科医院が大半でしょう。当院でもスタッフ一同、首を長くしてお待ちしております。
歯の定期健診と治療を中断しないための大切さ
歯の治療や定期健診を中断してしまう理由はさまざまです。
仕事が忙しい、家庭の都合、体調不良、転居、さらにはコロナ禍での不安や対策など、生活の中でさまざまな要因が関係しています。
私たち歯科医院のスタッフは、患者さんが歯のことを常に優先して生活しているわけではないことを理解しており、治療が中断されても決して怒ったり、責めたりすることはありません。
それよりも、患者さんがどんな状況にあってもできるだけ早く治療を再開し、健康な口腔環境を取り戻せるようサポートしたいと考えています。
しかし、治療が中断されると歯にとっては決して好ましくない事態が発生します。
特に、治療途中で仮ブタや仮歯が入っている場合は、長期間放置すると虫歯や歯周病の悪化を招き、最終的に歯を失うリスクが高まります。
このブログでは、治療の中断がどれほど歯にとって大きな影響を与えるのか、また、定期健診の重要性について詳しくご説明します。
1. 治療途中の歯が抱えるリスク
治療中の歯には仮の治療が施されていることが多いです。
仮ブタや仮歯は、あくまで「一時的な処置」であり、短期間で使うことを前提としています。
これらは永久的なものではなく、長期間使い続けることで、かえって歯の状態が悪化してしまう可能性があります。
1.1 虫歯の悪化
仮の治療が長期間続くと、虫歯がさらに進行してしまうことがあります。
仮ブタや仮歯がきちんと密着していない場合、食べ物や飲み物が歯の隙間に入り込み、細菌が繁殖しやすくなります。
その結果、歯の内部で再び虫歯が進行することになり、最終的には歯を失う可能性が高くなります。
1.2 歯周病の進行
また、治療が中断されると歯周病のリスクも高まります。
歯周病は、歯の周りの歯茎や骨に炎症を引き起こし、放置しておくと歯がぐらついたり、最終的に抜け落ちたりすることになります。
治療が途中で止まった状態では、歯周病を悪化させる要因が残り続けているため、早急に再治療が必要です。
1.3 歯の寿命を縮めることになる
中途半端に治療が進んでいる状態は、歯の寿命を縮めることにもつながります。
本来ならば完全な治療を施すことで長持ちする歯も、仮の治療が続くことにより本来の状態に戻すことが難しくなり、歯を抜かざるを得なくなることもあります。
私たち歯科医師としては、患者さんの歯を守り、長く健康な状態で使えるようにしたいと願っていますが、中断されたまま放置すると、その意図が裏切られてしまいます。
2. 早期に再来院することの重要性
治療が中断されてしまった場合でも、できるだけ早く再来院することが歯の健康を守るためには重要です。
歯の治療は早ければ早いほど効果的であり、進行してしまう前に対応することができます。
再来院の際には、前回の治療内容を思い出し、どのような問題があったのかを確認することが必要です。
2.1 早期発見・早期治療の重要性
歯の問題は、症状が出てから治療を始めるとすでにかなり進行している場合があります。
たとえば、虫歯が進行してしまってから再来院すると、治療に時間がかかるだけでなく、最悪の場合、歯を抜かなければならなくなることもあります。
ですが、早期に気づき、適切な治療を行うことで、歯を守ることができます。
2.2 中断を恐れず、次の一歩を踏み出す
一度治療が中断されてしまうと、再度通うことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。
しかし、次の一歩を踏み出すことが重要です。
どこの歯科医院でも構いませんので、早期に再診を受けることで、歯を守るための第一歩が踏み出せます
。遅れることなく治療を再開すれば、歯の健康を守り続けることができるのです。
3. 定期健診の重要性
歯の定期健診も、治療の中断と同じくらい大切です。多くの方が、歯が痛くなったり問題が発生したりしたときだけに歯科医院を訪れますが、実は定期健診こそが健康な歯を維持するための鍵となります。
3.1 目に見えない問題を早期に発見
歯の健康は、目に見えない部分で問題が進行することが多いです。
歯周病や虫歯の初期段階では、自覚症状がほとんどありません。定期健診を受けることで、こうした目に見えない問題を早期に発見し、対処することができます。
歯科医師は、X線や専門的な検査を通じて、歯や歯茎の状態をチェックします。
これにより、早期に治療が可能となり、将来的な問題を予防できます。
3.2 定期的なケアが健康な口腔環境を保つ
定期健診では、プロフェッショナルによる歯のクリーニングも行われます。
これにより、歯の表面に付着した歯垢や歯石を取り除き、歯周病の予防ができます。
日々の歯磨きだけでは取り切れない汚れを取り除くことができ、口腔内の健康を保つことができます。
また、歯科医師は歯並びや噛み合わせの問題もチェックし、早期に対処することができます。
4. 定期健診が100歳までの「健口生活」へと導く
「健口生活」とは、健康な口腔環境を維持し、口の健康を長く保つことを指します。
定期的な歯科受診がその鍵となり、100歳まで自分の歯で食事を楽しむことができる生活を実現します。
定期健診を習慣化することで、虫歯や歯周病を予防し、歯の健康を守ることができ、結果的に食事や会話が楽しいものとなり、心身ともに健康な生活を送ることができます。
5. まとめ
治療の中断や定期健診の間隔が開くことは、歯の健康にとって大きなリスクを伴います。
治療が途中で中断されると、歯の状態が悪化し、最終的に歯を失うことにもつながりかねません。
定期健診を受けることで、歯の問題を早期に発見し、適切な治療を施すことができます。
どちらも「早期対応」がカギです。
もし治療が中断されてしまった場合でも、できるだけ早く再来院することが大切です。
そして、定期健診を習慣化することで、100歳まで健康な歯を保ち、健口生活を実現しましょう。
ちょうど定期健診や治療を中断をしてしまっている!という方、ぜひ早めに歯医者の予約を取りましょう!
豊中・少路の歯科医院 エンパシーデンタルクリニック
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