朝起きると口がカラカラ…その「口の乾燥」、放置すると歯がダメになるかも?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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朝起きると口がカラカラ…その「口の乾燥」、放置すると歯がダメになるかも?

朝起きると口がカラカラ…その「口の乾燥」、放置すると歯がダメになるかも?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

朝、口が乾きすぎて息苦しい…それ、異常サインかもしれません

「朝起きると口の中がカラカラで、喉も痛い」「息がしにくいほど乾いていて、口をゆすぐまで話すのもつらい」

こうした“極度の口の乾燥”を感じたことはありませんか?

実はその状態、放置すると歯の寿命を縮める重大なリスクになります。

多くの人が、「少しの乾燥くらい大したことない」「加湿の問題でしょ?」と軽く捉えがちですが、それは大きな誤解です。

本記事では、口の乾燥が歯や健康に与える影響と、今日からできる対策についてお伝えします。


「朝の口の乾き」の原因は?

朝の口の乾きには、いくつかの原因が考えられます。なかでも代表的なのが以下の3つです。

① 口呼吸になっている

本来、呼吸は鼻で行うのが自然ですが、睡眠中に口が開いたままになっている人が増えています。

鼻づまりや寝る姿勢、習慣的な口の開き癖などが原因で、無意識のうちに口呼吸になってしまうのです。

口呼吸になると、唾液がどんどん蒸発してしまい、朝には口の中が“砂漠状態”になっていることもあります。

② 唾液の分泌量の減少

加齢やストレス、薬の副作用(抗アレルギー薬・降圧剤など)などによって、唾液の分泌量が低下することがあります。

特に夜間は唾液の分泌がもともと減る時間帯。唾液が少ないまま寝てしまうと、乾燥のリスクがより高まります。

③ 寝る前の習慣・環境

暖房・冷房の影響や、加湿器を使っていない部屋で眠ることで、空気が乾燥し、口腔内の水分も奪われてしまうことがあります。

また、アルコールやカフェインの摂取も唾液の分泌を抑えるため、夜の飲酒習慣がある方は要注意です。


「口の乾き」が歯に与える3つの重大な影響

① 虫歯・歯周病のリスクが激増

唾液には、口の中を中性に保ち、細菌を洗い流す“自浄作用”があります。

しかし乾燥により唾液が減ると、虫歯菌や歯周病菌が一気に繁殖

寝ている間に菌の温床となり、朝には口臭や粘つきを感じることもあります。

② 歯の酸蝕・摩耗が進む

唾液が少ない状態では、酸や摩擦から歯を守る力が弱まり、エナメル質が削れやすくなります。

特に寝ている間の「無意識の食いしばり」や「歯ぎしり」が重なると、歯の摩耗が加速し、割れるリスクも出てきます。

③ 免疫力の低下によるトラブル

唾液には、リゾチームやIgAといった免疫成分が豊富に含まれており、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ役割があります。

そのため、唾液が少ないと風邪をひきやすくなったり、のどの炎症、舌のひび割れ、口内炎などが起きやすくなるのです。


実は「口の乾き」が“口臭”や“老け顔”の原因にも

口の中が乾燥していると、舌苔(舌の汚れ)がたまりやすくなり、そこから強烈な口臭が発生します。

さらに、口呼吸が常態化している人は、唇が乾燥しやすく、ほうれい線が深くなるなど、見た目の老化も進みやすいのです。


今すぐできる!朝の乾燥を防ぐ7つの実践習慣

① 鼻呼吸を意識する(口テープも有効)

寝ている間の口呼吸対策としては、「鼻呼吸を促す」ことが第一。

軽い場合は意識づけだけでも改善できますが、根強い口呼吸癖がある場合は、専用の口閉じテープを活用しても良いでしょう。

② 唾液腺マッサージを習慣化

耳の下(耳下腺)や顎の下(顎下腺)を優しくマッサージすることで、唾液の分泌が促されます。

朝晩の歯みがき前後に行うのがおすすめです。

③ 寝る前の水分補給を忘れずに

寝ている間に汗をかいて体が脱水状態になると、唾液も減少します。

コップ1杯(150〜200ml)の水を飲んでから寝る習慣をつけましょう。

※飲みすぎは夜間のトイレに起きる原因になるため注意。

④ 加湿器を使用する・湿度を保つ

寝室の湿度が40%以下になると、空気中の乾燥で口の中も乾きやすくなります。

加湿器や濡れタオルを使って、湿度50〜60%を目安に保ちましょう。

⑤ アルコール・カフェインは控えめに

これらの成分は唾液の分泌を減らすため、寝る前の飲酒やコーヒーは控えた方が無難です。

⑥ 舌の位置を整える(ベロ体操)

「舌が常に下に落ちている人」は、口呼吸になりやすい傾向があります。

口を閉じた状態で舌を上顎にピタッとくっつける意識を持つことで、自然と鼻呼吸が促されます

⑦ 歯科での相談も視野に

慢性的に口が乾く場合、「ドライマウス(口腔乾燥症)」の可能性もあります。

歯科医院では、口腔内の乾燥チェックや、保湿ジェル、マウスピースの相談も可能なので、放置せず一度相談を。


歯の寿命を左右する“唾液の力”を見直そう

歯を支える骨や歯茎、そして歯の表面を守るには、「唾液の健康」が不可欠です。

歯磨きやフロスだけでは守りきれない部分を、唾液が補ってくれていることを忘れてはいけません。

実は、虫歯や歯周病の発症は、「歯の汚れ」だけでなく、「唾液量の低下」も密接に関係しているのです。


まとめ:朝の“カラカラ”は体の危険信号かもしれません

「朝起きたときの乾燥ぐらい、大したことじゃない」と思っていた方も多いかもしれません。

でもその習慣、実は歯・口・全身の健康に直結する“サイレントリスク”です。

ぜひ今日から、

  • 鼻呼吸を意識する

  • 唾液マッサージを習慣化する

  • 寝室の湿度を保つ

  • 水分補給を怠らない

といった日常の工夫を取り入れてみてください。

歯を長持ちさせるためには、毎晩の「眠り方」も重要な鍵です。

朝の一滴の唾液が、あなたの歯と体の健康を守ってくれるかもしれません。

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