歯と全身の関係⑦【虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)】|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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歯と全身の関係⑦【虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)】

歯と全身の関係⑦【虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)】|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

<連携> 歯科⇔循環器内科

虚血性心疾患は、日本人の死因の中で第2位にランクインしている重大な疾患であり、その発症において動脈硬化が深く関わっていることは広く知られています。

動脈硬化は、血管内の脂質やコレステロールが蓄積し、血管壁が厚く硬くなることによって、血流が阻害される状態を指します。

この状態がさらに進行すると、心筋梗塞や狭心症といった心疾患が引き起こされ、命に関わる深刻な状況に至ることがあります。

最近の研究では、動脈硬化の発症に歯周病が関与していることが示唆されており、歯周病菌による慢性炎症が血管に悪影響を及ぼすことが明らかになっています。

歯周病は、単なる口腔内の病気にとどまらず、全身の健康にも深刻な影響を及ぼす可能性があるため、歯科医院での定期的なケアと生活習慣の見直しが重要となります。

歯周病が引き起こす慢性炎症とその影響

歯周病は、口腔内の歯と歯茎の間に細菌が繁殖し、炎症を引き起こす病気です。

進行すると、歯茎が腫れたり、出血したり、最終的には歯を支える骨が溶けることがあります。

この炎症が慢性化すると、歯周病菌が体内に入り込み、血流を通じて全身に広がります。特に、歯周病菌が引き起こす炎症の副産物は、血管の壁を傷つけ、動脈硬化を進行させる原因となります。

歯周病による慢性炎症が全身に与える影響は非常に大きいです。

炎症反応によって、体内では細胞が活性化し、炎症を抑えようとしますが、その過程で血管壁が硬くなり、動脈硬化が進行します。

これにより、血流が妨げられ、最終的には心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患のリスクが高まるのです。

歯周病菌と動脈硬化

さらに、歯周病菌自体が動脈硬化を引き起こす原因となる可能性があります。

歯周病菌は、血管内に侵入して血栓を形成する原因となることが知られています。

血栓は血液の塊であり、血管内で固まることで血流を完全にまたは部分的に遮断します。

この血栓が心臓の冠動脈に詰まると、心筋梗塞を引き起こす原因となるのです。

また、歯周病によって引き起こされる慢性炎症は、体内の免疫システムを過剰に活性化させ、これがさらなる血栓形成を促進する可能性もあります。

これにより、血管がさらに硬化し、動脈硬化のリスクが増大します。

歯周病菌が引き起こすこれらの影響は、単なる歯の問題にとどまらず、全身の健康に直結していることがわかります。

歯周病が進行すれば、心臓疾患のリスクを高め、命に関わる問題を引き起こす可能性があるため、その予防と管理は非常に重要です。

虚血性心疾患のリスクを減らすためにできること

虚血性心疾患の発症を予防するためには、生活習慣を見直すことが不可欠です。

特に、以下のような点に注意することが、動脈硬化や心疾患のリスクを減らす助けになります。

  1. 食生活の改善

    健康的な食事を心がけ、脂肪分や塩分を控えめにし、野菜や果物、魚を中心にしたバランスの取れた食事を摂取することが重要です。特に、血管に良いとされるオメガ-3脂肪酸を多く含む食品(魚類やナッツ類など)を摂ることが推奨されます。

  2. 運動習慣の確立

    定期的な運動は血行を良くし、動脈硬化を予防するために役立ちます。特に、有酸素運動(ウォーキングやジョギングなど)は、心臓と血管の健康をサポートします。

  3. 禁煙

    喫煙は動脈硬化を加速させ、心疾患のリスクを大幅に高めます。禁煙をすることで、血管の健康が改善され、心筋梗塞や狭心症のリスクが減少します。

  4. 適切な体重管理

    過体重や肥満は動脈硬化を引き起こす主要な原因となるため、健康的な体重を維持することが大切です。

  5. ストレス管理

    ストレスは血圧を上昇させ、心臓への負担を増大させます。リラックスできる時間を持ち、ストレスを軽減する方法を見つけることも重要です。

歯科医院での定期的な歯周病チェック

歯周病は進行すると症状が見えにくくなるため、早期発見が難しいことがあります。

しかし、定期的に歯科医院で歯周病のチェックを受けることで、早期に治療を開始し、進行を防ぐことが可能です。

特に、動脈硬化が進行している方や心疾患のリスクが高い方ほど、歯周病の管理をしっかりと行うことが重要です。

歯周病のチェックでは、歯茎の腫れや出血、歯の動揺などを確認します

。歯科医師は、歯茎の状態や歯の周りの組織を評価し、必要に応じてスケーリング(歯石除去)や、ブラッシング指導を行います。また、歯周病が進行している場合は、さらなる治療が必要となります。

まとめ

虚血性心疾患は、動脈硬化が原因で発症する心疾患であり、そのリスクを減らすためには、生活習慣の見直しが重要です。

さらに、歯周病が引き起こす慢性炎症が動脈硬化を進行させ、心疾患のリスクを高めることが明らかになっています。

歯周病菌が全身に影響を与えることを理解し、定期的な歯科医院でのチェックを受け、歯周病の予防と治療を行うことが、虚血性心疾患の予防につながります。

全身の健康を守るためには、口腔ケアを大切にし、歯周病を予防することが欠かせません。

歯科医師と協力し、心疾患のリスクを減らすために、生活習慣の改善と歯周病ケアを継続していきましょう。

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