歯ブラシだけでは足りない!?今日から始める“歯間ケア”のススメ|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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歯ブラシだけでは足りない!?今日から始める“歯間ケア”のススメ

歯ブラシだけでは足りない!?今日から始める“歯間ケア”のススメ|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

皆さんは、毎日の歯みがきにどのような道具を使っていますか?

多くの方は「歯ブラシ一本で済ませている」というのが現状かもしれません。

しかし、歯科医療の現場では、「歯ブラシだけでは半分しか磨けていない」と言われるほど、歯みがきの盲点が存在します。

それが、歯と歯の間=歯間(しかん)です。

実は、永久歯は親知らずを含めると最大で32本、親知らずを除いても28本もあります。

そのそれぞれに隣の歯との「すき間」が存在し、歯と歯の“間”の面積は、歯全体の約半分にも及ぶのです。

つまり、もしあなたが「歯ブラシしか使っていない」としたら、歯の半分は磨けていない可能性があるということです。

そして、虫歯や歯周病といったお口のトラブルの多くが、この「歯間」から始まります。

歯ブラシだけでは届かない“盲点”に要注意

どんなに丁寧に磨いても、歯ブラシの毛先は歯と歯の隙間にはなかなか届きません。

特に奥歯は歯並びの影響もあって、物理的にブラシが入りづらく、食べカスや歯垢(プラーク)が溜まりやすい場所です。

そのまま放置してしまうと、歯間から虫歯が進行したり、歯周病菌が歯ぐきを攻撃したりして、気づいたときには歯がグラグラして抜けてしまう…なんてことも。

これを防ぐためには、「歯間のケア」が非常に重要になってきます。


歯間ケアってどうやるの? 代表的な3つの道具を紹介

「歯間ケアって、具体的には何をすればいいの?」

そんな疑問を持っている方に向けて、代表的な3つの道具をご紹介します。

1. デンタルフロス(糸ようじ)

デンタルフロスは、細いナイロンやテフロン製の糸を使って、歯と歯の間のプラークをこすり取る道具です。

特に、歯と歯がぴったりとくっついているような細い隙間に効果的です。

メリット

  • 狭い隙間にも通しやすい

  • 歯ぐきの縁(歯周ポケット)まできれいにできる

  • コスパが良い

デメリット

  • 最初は使い方が難しい

  • 力加減を間違えると歯ぐきを傷めやすい

2. 歯間ブラシ

歯間ブラシは、細いワイヤーにブラシの毛がついたもので、ある程度すき間のある歯と歯の間に最適です。

サイズはさまざまで、間違ったサイズを選ぶと逆に歯ぐきを傷めるリスクがあります。

メリット

  • フロスより簡単に扱える(人による)

  • 視認しやすく、掃除しやすい

  • ブリッジやインプラントにも使用可能

デメリット

  • サイズ選びが難しい

  • ワイヤーが曲がりやすく、消耗も早い

3. エアーフロス(水圧ジェット)

最近注目されているのが、エアーフロス(水圧ジェット)という電動アイテム。

微細な水流や空気圧で、歯と歯の間のプラークを吹き飛ばす仕組みです。電動なので手が不自由な方や、細かい作業が苦手な方にもおすすめです。

メリット

  • 歯ぐきを傷めにくい

  • 時間短縮できる

  • 手の不自由な方にも使いやすい

デメリット

  • 初期費用がかかる(1万円前後)

  • 持ち運びには向かない


歯科医院でのレクチャーが安心・安全の第一歩

「フロスも歯間ブラシも、使い方がよくわからない」「どのサイズが自分に合っているの?」そんな不安を抱える方も少なくありません。

実際、自己流でフロスや歯間ブラシを使ってしまい、歯ぐきを傷つけてしまったというケースもあります。

そこで重要なのが、歯科医院での正しいレクチャーです。

歯科衛生士は、あなたの歯並び・歯間の状態・歯ぐきの健康状態を見た上で、ぴったりの道具とサイズ、使い方を指導してくれます。

これを受けることで、効果的かつ安全なケアができるようになります。


エアーフロスが向いている人とは?

先述した通り、エアーフロスは電動で手軽に歯間の掃除ができる便利アイテムです。特におすすめしたいのは以下のような方です。

  • 手の動きが不安定な高齢者や脳梗塞の後遺症がある方

  • 細かい手作業が苦手な方

  • 毎日のフロスや歯間ブラシの使用が面倒な方

  • 歯並びが悪く、フロスが通しにくい箇所がある方

  • 忙しくてケアに時間をかけられない方

「ちょっと高いな…」と感じるかもしれませんが、将来的に虫歯や歯周病になって高額な治療費を払うリスクを考えると、決して高くない投資です。

ケアを怠るとどうなる?未来の自分に差がつく“歯間習慣”

日本では、成人の8割以上が歯周病にかかっているといわれています。

そして、その多くが「自覚症状がないまま進行」しているのです。

気づいたときには抜歯が必要だったり、全身の病気(糖尿病・心疾患・認知症など)とも関連していた…というケースもあります。

その一方で、定期的に歯間ケアをしている方は、80歳になっても20本以上の歯を保っていることが少なくありません。

つまり、「歯間ケアをするかしないか」で、将来の“食べられる喜び”に大きな差が出るのです。


まとめ:今日から一歩、歯間ケアをはじめよう

毎日たった数分で、歯と身体の健康が守れる「歯間ケア」。

今までフロスや歯間ブラシを使ったことがなかった方も、これを機にぜひ取り入れてみてください。

最初は難しく感じるかもしれませんが、習慣になれば苦ではありません。

そして、わからないことがあれば、必ず歯科医院で相談することをおすすめします。

あなたの歯に合ったケア方法を一緒に見つけてくれるはずです。

あなたの大切な歯を、10年、20年先も守るために。

今日から、歯ブラシ“だけじゃない”お口のケア、始めてみませんか?

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