歯石取りはなんで回数がかかるの?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

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歯石取りはなんで回数がかかるの?

歯石取りはなんで回数がかかるの?|豊中市の歯医者・矯正歯科|エンパシーデンタルクリニック

初めて歯医者に行ったときや、久しぶりの定期検診で、こんな経験はありませんか?

「歯石取りは、今日は上の歯だけにしておきますね。次回、下をやりましょう」

「歯周ポケットの掃除は、数回に分けてやっていきます」

「えっ、1回で全部取ってもらえないの?」と、疑問に感じた方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな疑問にお答えする形で、なぜ歯石取りに複数回かかることがあるのか、その背景と理由を詳しく解説します。

お口の健康を保つための大切なステップとして、ぜひご一読ください。


そもそも歯石とは?

歯石とは、歯の表面や歯ぐきの中にたまったプラーク(歯垢)が、唾液中のミネラルと結びついて硬くなったものです。

  • 約2〜3日で石灰化が始まり、1週間程度で硬い歯石になります

  • 歯石の表面はザラザラしており、新たなプラークが付きやすくなる

  • 歯石自体は細菌の“塊”ではないが、細菌が住みつきやすい足場になる

この歯石は、通常の歯磨きでは絶対に取り除けません。歯科医院で、専用の器具を使った「スケーリング」という処置で除去する必要があります。


なぜ1回で終わらないの?その理由5つ

1. 歯石の量と場所によって時間がかかるから

一番の理由は、歯石の付着状況が人によって大きく異なるためです。

  • 長年クリーニングをしていない方

  • 歯周病が進行している方

  • 歯並びが悪く、歯石がたまりやすい方

こうしたケースでは、歯ぐきの中(歯周ポケット)の奥深くに歯石がこびりついていることが多く、慎重な除去が必要です。

歯石を取るには、力任せではなく、正確で繊細な手技が求められます。そのため、一気に全部取るよりも、部分ごとに数回に分けて行ったほうが安全かつ確実なのです。


2. 保険診療の制度上のルールがあるから

日本の保険診療では、スケーリングや歯周病治療には診療報酬のルールがあります。

例:

  • 「歯石除去(スケーリング)」は基本的に上下の歯を1回ずつ、2回に分けて行うことが前提

  • さらに、歯周ポケットの深い部分の治療(SRP)になると、1回につき1〜2ブロック(例:右上・左下など)までと定められています

このため、保険診療では一度に全部の歯を処置することが制度上できない場合があるのです。

※自費診療(自由診療)であれば、1回で全体を行う選択肢もある場合がありますが、患者さんの負担も大きくなります。


3. 歯ぐきや体への負担を考慮しているから

歯石除去は、歯ぐきに直接触れる処置です。

特に歯周ポケットの深部にある歯石を取る際には、出血や痛みが伴う場合もあり、1回の処置で長時間にわたると、患者さんの身体的・精神的な負担が大きくなります。

  • 長く口を開け続けることで顎が疲れる

  • 痛みや不快感が強いと、苦手意識が残る

  • 麻酔が必要な処置を何本も同時に行うと負担が増す

そのため、安全で快適な治療のためにも、数回に分けて少しずつ丁寧に行う方が望ましいのです。


4. 歯ぐきの“反応”を見るため

歯石除去をすると、歯ぐきの状態が変化します。

例えば、初回に軽くクリーニングをしただけでも、歯ぐきの炎症が落ち着いて引き締まり、ポケットが浅くなることがあります。

この変化を経過観察しながら、次の処置を計画するためにも、いきなり全ての処置を一度に済ませることは避けるべきです。

特に歯周病が進んでいる方には、炎症の反応を見ながら慎重に段階を踏むことが重要です。


5. 治療後のセルフケアの習慣化も大切だから

歯石を取った後に「じゃあ、また次の歯石がたまるまで放置で…」では意味がありません。

歯石がつきにくくなるためには、患者さん自身の毎日のケアが重要です。

数回に分けて通っていただくことで、その都度、

  • ブラッシング指導

  • 磨き残しのチェック

  • フロスや歯間ブラシの使い方アドバイス

など、正しいセルフケア習慣の定着をサポートできます。

1回で終わらせる治療より、長期的な予防につながるアプローチが可能になります。


歯石取りの一般的な流れ(保険診療)

患者さんの状態によって異なりますが、以下のような流れが一般的です:

  1. 初診・検査(レントゲン・歯周ポケット検査)

  2. 上下に分けてのスケーリング(2回)

  3. 再評価・必要に応じてSRP(深部スケーリング)※2〜4回程度

  4. メンテナンスへ移行(3〜6ヶ月ごと)

全体の治療期間は、軽度なら2〜3回、重度の場合は5〜6回以上になることもあります。


まとめ:回数がかかるのは、丁寧な治療の証です

「歯石取りに回数がかかるのは、手抜きでも時間稼ぎでもありません」

むしろ、それは患者さん一人ひとりの状態に合わせて、丁寧で安全な治療を行っている証拠です。

歯石除去に回数がかかる理由(まとめ):

  • 歯石の量と深さが異なるため

  • 保険制度のルールに従っているため

  • 身体や歯ぐきへの負担を考えているため

  • 経過を観察しながら進めるため

  • セルフケアの定着も一緒に行うため

当院では、無理のないスケジュールで丁寧な歯石除去とメンテナンスを心がけております。


歯石をためない生活を始めよう

一度しっかり歯石を取った後は、毎日の歯磨き + 定期的なプロのケアが最強の予防法です。

  • 3ヶ月〜半年ごとの定期検診・クリーニングを継続する

  • 歯間ブラシやフロスを活用する

  • 歯磨きのクセをプロにチェックしてもらう

これらを続けることで、将来の虫歯・歯周病・歯の喪失を防ぐことができます。


「最近歯石が気になってきた」「前回の歯石取りから半年以上経っている」という方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。

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