Q.歯磨きや歯ブラシの正しい使い方を教えてください。
A.むし歯用と歯周病用、それぞれのブラッシング法があります。
毎日ブラッシングしていても、磨き方の癖によって磨き残しはあるものです。
ここで、正しいブラッシング方法を学びましょう。
歯磨きの仕方はいろいろな方法があるのですが、みなさんに知っておいてもらいたいのが
①むし歯対策の歯磨き方法
②歯周病対策の歯磨き方法
2つの磨き方があることです。
双方の磨き方をマスターできれば、万全です。
まずは①のむし歯対策の歯磨き方法。
これは“むし歯になりやすい場所”の箇所を丁寧に磨くことでOKです。
次に②歯周病対策の歯磨き方法。
こちらはバス法とフロスなどの補助器具を使うことが重要です。
どちらもポイントは「どこを磨いているか」意識して磨くことです。
また、持ち方についてです。
ペンを持つように親指・人差し指・中指で歯ブラシを支えます。
この持ち方なら力が入りすぎず、軽い力でしなやかに磨くことができます。
力を入れすぎると毛先が広がってしまい、うまく磨けないので注意してください。
さらに基本として、以下3点を意識してください。
・歯ブラシの毛先をきちんと歯面に当てる
・力みすぎず軽い力で磨く
・小刻みに歯ブラシを動かし、1本ずつ磨く
また、部分的に磨き方を変えることも大切です。
奥歯は、噛み合わせの溝にしっかりと歯ブラシを当てるように奥から手前にかき出すように動かします。
頰側・歯の表面を磨くときは、歯ブラシを直角に当ててください。
磨きづらい奥歯の内側は歯ブラシを斜めに入れて、前後に細かく動かします。
特に利き手側は磨き残しが目立つ傾向があるので、意識して磨きましょう。
前歯の裏側は歯ブラシを縦に当てて上下に動かします。歯ブラシの角をうまく使うと上手に磨けます。
歯周病対策の歯磨き方法にはスクラッピング法、ローリング法など、さまざまなものがありますが、まずは「バス法」を覚えるといいでしょう。
歯周病と診断された方は、柔らかめの歯ブラシを選んでくださいね。
理想としては毎食後10分歯磨きできればよいですが、夜だけでも時間を確保して歯磨きするようにしてください。