
こんにちは。
豊中市の歯科医院、エンパシーデンタルクリニックです。
「口を開けると顎がカクッと鳴る」
「大きく口を開けにくい」
「朝起きると顎のあたりが疲れている」
こんな症状はありませんか?
もしかすると、**顎関節症(がくかんせつしょう)**が関係しているかもしれません。
「音が鳴るだけなら放っておいてもいい?」「歯ぎしりが原因なの?」など、気になることも多いですよね。
今回は、顎関節症の代表的な症状や原因、歯科医院で行う治療についてわかりやすくご紹介します。
顎関節症とは?
顎関節症とは、顎の関節や顎を動かす筋肉などに問題が起こり、
- 顎が痛い
- 口を開けにくい
- 顎を動かすと音がする
といった症状がみられる状態の総称です。
耳の少し前あたりに指を置いて口を開け閉めすると、動く部分があります。
ここが顎関節です。
顎関節だけでなく、顎を動かす筋肉なども関係するため、症状の現れ方は人によって異なります。
顎関節症の代表的な症状
口を開けると顎が痛い
あくびをしたときや、大きなものを食べようとしたときなどに、耳の前や顎の周辺に痛みを感じることがあります。
また、硬いものを噛んだときに顎が疲れたり、痛みを感じたりする場合もあります。
口が開けにくい
「以前より大きく口を開けられなくなった」
「開けようとすると途中で引っかかる感じがする」
という症状が出ることがあります。
痛みがあるため無意識に口を開けるのを避けてしまう場合もあります。
カクカク・ジャリジャリと音がする
口を開け閉めしたときに、
「カクッ」
「コキッ」
「ジャリジャリ」
といった音を感じることがあります。
ただし、音が鳴るだけで痛みや口の開けにくさがない場合には、必ずしも治療が必要とは限りません。
音がするからといって、すぐに「顎が悪くなっている」と考えすぎなくても大丈夫です。
どうして顎関節症になるの?
「顎関節症って、噛み合わせが悪いからなるんですよね?」
と思われる方もいるかもしれません。
以前は噛み合わせが大きな原因と考えられることもありましたが、現在ではひとつの原因だけで起こるものではなく、複数の要因が関係すると考えられています。
歯ぎしり・食いしばり
睡眠中の歯ぎしりや、日中の食いしばりによって、顎の筋肉や関節に負担がかかることがあります。
特に、
「仕事中、気づくとずっと噛みしめている」
という方は少なくありません。
日常生活の癖
頬杖や片側ばかりで噛む習慣など、普段の何気ない癖が顎への負担に関係することもあります。
ただし、「この癖があるから必ず顎関節症になる」というわけではありません。
ストレスなどによる影響
ストレスや緊張が強いと、無意識に歯を食いしばったり、顎周辺の筋肉に力が入ったりすることがあります。
このように、顎関節症は顎だけを見れば原因がわかるとは限らないのです。
普段、上下の歯をくっつけていませんか?
BL030でもお話ししましたが、リラックスしているとき、上下の歯は基本的に少し離れています。
ところが、
- パソコン作業中
- スマートフォンを見ているとき
- 車を運転しているとき
- 家事をしているとき
- 集中して作業しているとき
などに、無意識に上下の歯を接触させ続けていることがあります。
これを**TCH(歯列接触癖)**といいます。
弱い力でも長時間歯を接触させていると、顎の筋肉などに負担がかかる場合があります。
この記事を読みながら、今のご自身のお口を確認してみてください。
上下の歯、くっついていませんか?
もし噛みしめていたら、フッと力を抜いてみましょう。
顎が痛いとき、自宅ではどうすればいい?
顎に痛みがある時期は、まず顎に必要以上の負担をかけないことが大切です。
大きく口を開けすぎない
痛みがあるのに、
「ちゃんと開くか確認しよう」
と何度も大きく口を開けるのは避けましょう。
大きなあくびなどにも少し注意します。
硬いものを無理に食べない
顎が痛いときに、硬いおせんべいや噛み応えのあるものを無理に食べ続けると、顎に負担がかかります。
症状がある間は、顎を休ませることも大切です。
食いしばりに気づいたら歯を離す
日中の食いしばりは、まず自分で気づくことが第一歩です。
「歯を離す」
「力を抜く」
などのメモを、よく見る場所に貼っておく方法もあります。
歯科医院では何をするの?
顎の症状がある場合には、
- いつから症状があるのか
- どんなときに痛むのか
- どのくらい口が開くのか
- 顎を動かしたときに音がするか
- 歯ぎしりや食いしばりがないか
- 歯や噛み合わせの状態
などを確認します。
必要に応じて画像検査などを行う場合もあります。
症状や原因によって治療方法は異なりますが、まずは顎への負担を減らしながら経過を見るなど、できるだけ負担の少ない方法から治療を進めることが一般的です。
ナイトガードを使うこともあります
睡眠中の歯ぎしりや食いしばりなどが関係している場合には、**ナイトガード(マウスピース)**を使用することがあります。
患者さまのお口に合わせて作製し、主に寝ている間に装着します。
ただし、
「顎関節症=全員ナイトガード」
ではありません。
顎関節症にはさまざまなタイプがあるため、症状やお口の状態を確認して必要性を判断します。
噛み合わせを削れば治る?
「顎関節症なら、噛み合わせを調整すればいいのでは?」
と思われるかもしれません。
しかし、顎関節症には複数の要因が関係しているため、顎関節症という理由だけで安易に健康な歯を削って噛み合わせを変えることは一般的には推奨されません。
歯は一度削ると元には戻りません。
まずは症状や生活習慣などを確認し、できるだけ元に戻せる方法から検討していくことが大切です。
よくある質問
顎がカクカク鳴ります。治療したほうがいいですか?
音がするだけで、痛みや口の開けにくさなどがない場合には、必ずしも治療が必要とは限りません。
ただし、急に音が出始めた、痛みを伴う、口が開きにくくなったなどの変化がある場合は、一度ご相談ください。
顎関節症は自然に治りますか?
症状が軽減していくケースもあります。
一方で、症状が続いたり日常生活に支障が出たりする場合もありますので、痛みや開けにくさが続く場合には歯科医院で確認しましょう。
顎関節症は歯ぎしりが原因ですか?
歯ぎしりや食いしばりが関係する場合はありますが、それだけが原因とは限りません。
生活習慣など、複数の要因が関係することがあります。
口が急に開かなくなりました。様子を見てもいいですか?
急に口が開きにくくなった場合や、強い痛みがある場合には、無理に口を開けようとせず、早めに歯科医院へ相談することをおすすめします。
歯科衛生士よりひとこと😊
「顎がカクカク鳴るんですけど、大丈夫ですか?」
これ、患者さまから結構よく聞かれます。
音が鳴ると「顎の骨が削れてる!?」と心配になりますよね。
でも、音がするだけなのか、痛みや開けにくさもあるのかで考え方は変わります。
そして個人的にぜひ一度確認してほしいのが、日中の食いしばり。
患者さまとお話ししていると、
「え、歯って普段離れてるんですか?」
と驚かれることもあります。
まずは今日一日、ときどき自分の口元を意識してみてください。
意外とずーっと噛みしめているかもしれません😊
まとめ
顎関節症では、
- 顎が痛い
- 口が開けにくい
- 顎を動かすと音がする
などの症状がみられます。
原因はひとつではなく、歯ぎしりや食いしばり、日常生活の習慣など、さまざまな要因が関係することがあります。
また、顎から音がするだけで必ず治療が必要というわけではありません。
一方で、痛みが続く、以前より口が開きにくくなった、日常生活に支障があるといった場合には、一度状態を確認することをおすすめします。
豊中市の歯科医院、エンパシーデンタルクリニックでは、お口や顎の状態を確認しながら、症状に合わせた対応をご提案しています。
「これくらいで相談してもいいのかな?」という症状でも、お気軽にお声がけください。






